稚園教諭・保育教諭になりたいあなたへ

幼稚園・こども園の先生ってこんなにおもしろい!

●先生たちは毎日笑って仕事しています
●お給料は北海道内の中小企業平均より上
●こどもっておもしろい
●保育者として求められるのは、最初は技術より意識
●保育のありかたは今、かわってきています

 
 
目次:こんなコンテンツがあります!
幼稚園・認定こども園の先生のおもしろさ
実録、子どものおもしろさ
求人情報や就職フェアについて
幼稚園で働いている先生のお話
認定こども園で働いている先生のお話
就職フェア Q&A

幼稚園・認定こども園の先生は、何がそんなにおもしろいの?

①先生たちは毎日笑って仕事しています。だって、こどもっておもしろいから。
毎日子どもたちと一緒に過ごしていると、昨日までできなかったことができるようになった瞬間に立ち会うこともしばしば。子どもが自分の力で自信をつけていく様子を見守るのは、嬉しくて楽しいことです。
子どもの発想って、大人の常識を超えています。感じ方や表現のしかたに、思わず笑っちゃうこともたくさん。ときには子どもからの鋭い指摘には「うーん」と唸らされることも。
他の先生と子どもたちの様子を共有して、一日を振り返りましょう。
実際に勤めている先生のインタビューも掲載していますので、ぜひご覧くださいね!
②お給料は北海道の全業種平均額より上。働き方改革も。
幼稚園や認定こども園の先生は、国からの処遇改善手当によって、お給料が優遇されています。民間企業だと新型コロナの影響で採用が減少したり、休業となる場合もありますが、幼稚園・認定こども園は新型コロナ禍でも子どもたちを受け入れているところが多いです。
令和2年度の札幌市内の私立幼稚園・認定こども園に新卒で入った人の平均年収は2,962,194円。
これは北海道内の中小企業平均年収よりも27.1%くらい上の基準なんですよ。(短大卒初任給を想定した比較。出展:令和2年度 札幌市私立幼稚園・認定こども園実態調査報告書,道内中小企業の賃金・諸手当・退職金・役員報酬の実態 2021年版)
また、働き方改革法案に基づき、残業や持ち帰り仕事を減らせるようにいろんな園が工夫しています。
お給料や働き方について、心配しすぎる必要はありません。
③保育者として求められるもの、それは「子どもが好き」で「子どもと向き合おうとする姿勢
技術や知識は、保育者には重要な素養です。しかし、初めて幼稚園や認定こども園に勤めることになったとき、いちばん大切なのは「子どもが好き」で「子どもと向き合おうとする姿勢」です。先輩たちはそんなあなたを優しくサポートしてくれるはず。
最初から完璧な保育者なんていません。どんなベテランの先生も、新卒で初めての職場に入り、仕事がおぼつかない日々を過ごしたのです。
子どもだけでなく、あなたも一緒に育っていけばいいんです。
ピアノが上手じゃなくても、苦手な科目があっても、「子どもが好き」で「子どもと向き合おうとする姿勢」があればカバーできる!
もしカバーできなくても、周りの先生たち[先輩チーム]が、きっとあなたを支えてくれるはずですよ。
ぜひ、あなた自身で子どもの面白さを見つけてほしいと思います。
    
④保育のありかたは今、かわってきています
子どもの保育のありかたについて、近年様々な研究や議論があります。

今から30年以上前、昭和の時代は「与えられた課題に対し、正確に対処する」ということが良い教育と言われていました。また、幼稚園は「小学校に入る前の学校」という位置づけで、遊びよりも「学び」を軸とした設定保育も少なくなかったのです。

しかし、平成~令和にかけて、世界中でIT技術が発達していくなかで、人としての存在意義が問われるようになってきました。マニュアルにそって行う仕事は、やがて機械やAIに取って代わられてしまいます。ですから機械やAIにはできない、人だからこそできる独創性や解決力、他者への思いやりが求められるようになってきました。

さらに、幼児教育の研究が進んでいく中で、「遊び」を通じて、子どもが興味を持ち、主体的に世界や他者と関わることで「学びを深める」ということが、より重要になってきています。
単にひらがなが書ければいいのではなく、自分の名前の文字を手がかりに、文字の世界を広げていくような道筋が大切なのです。
教えられて練習して書けるようになるという道筋を避けて、一人ひとりに合わせて教育を行っている場所が、現在の幼児教育施設なのです。

(参考:全日本私立幼稚園連合会 未来を生きる子どもたちのために)

※なお、園によってそれぞれの教育方針があり、すべての園が上記の方針に沿っている訳ではありません。各園の教育方針や見学、電話での問い合わせなどを通じて、直接確認してみましょう。
    

実録、子どものおもしろさ

実録①「子どものことば」

「アドバイス」
年長男児Aくんとのある日の会話
先生
「いやー、足痛いなぁ。」
Aくん
「それ、成長痛じゃない?」
先生
「…。(もう29歳と数ヶ月ですし…)」

ほな成長痛やないか


「おじいさんは」
5月の晴れた気持ちの良い朝、年中Kくん親子が元気に登園。
玄関でKくんを見送ったお母さんが「先生、聞いて下さい。昨日寝る前に絵本の読み聞かせをしていたんですけど・・・」
お母さん
「それから、おじいさんは、でかけていきました。」
Kくん

「あ~、おじいさん、家出したんだね~。」

大爆笑の楽しい一日の始まりでした。Kくん、ありがとう!


おじいさん、元気で…

実録②「お手紙の難問」

子ども達同士仲良くなると、大好きの気持ちを伝えたくてお手紙を書いて渡す姿がありますよね。
私達教師も、そんな素敵なお手紙をもらう事があります。
「いつもおてつだいしてくれてありがとう。おにごっこをたくさんしてくれてありがとう。だいすき。」など、日頃の疲れも吹っ飛んでしまうラブレターをもらうと幸せな気持ちになります。

そんなある日、一通のお手紙をもらったM先生。中身を読むと「すいかを、うえたのはだれでしょうか?」とクイズ。
「こたえはつぎのてがみで…」とのこと。

「えっ!?謎かけなのか…う~ん。」

と悩み、次の手紙を待っていましたがなかなか来なかったので、

シビレを切らし「この間の答えはなぁ~に?」と聞くと、

「中谷さんだよ!」との答え。

「だ、誰!?きっと近所の方かなぁ…」

かなりの難問に職員室で話題になりました。

あの中谷さんだよ!
(ど、どの…!?)

実録③「目薬・よさこい」

「目薬」
砂遊びをしていた時に、目に砂が入ってしまった子どもがいました。
すぐに目薬をさして処置をした時の事。

「(目を)パチパチしてね。」と教師が伝えたところ、

手をパチパチと拍手し始めました。

 パチパチ = 拍手

という発想に純粋さと可愛らしさを感じた瞬間でした。


おしい


「よさこい」
親しんでもらおうと、よさこいの曲を流していると、子どもたちがステージと観客席を作り、ステージごっこが始まりました。

ぬいぐるみをお客にしたり、ペンライトや鳴り物を使って盛り上げ役の子どもも登場。
また、踊り手は観客の近くに来てくれたりとサービス満点!
自分たちで合いの手を入れながら、盛り上がって遊んでいました。

子どもたちが自分で考え、遊びを発展させている毎日に、日々驚かされ、学ばせてもらっています。


ヤーレンソーラン♪ハイ!ハイ!

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園を見学できるかどうかもわかります!

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主催:札幌市私立幼稚園連合会

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・見学OKな園
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令和5年9月18日(月・祝)には、通算10回目となる就職フェアを開催します。
各養成校様向けにご案内を出しますので、ぜひご確認ください!(既卒の方もふらりとご来場ください!)

幼稚園で実際に働いている先生のお話

幼稚園 ゆめな先生の場合

経験年数:3年目

「先生の魅力って何ですか?」
・自分の好きな子ども達とかかわれる環境で働ける。
・他の仕事では感じられない日常の感動や、子どもの可愛らしいエピソードに出会えること。
・大人同士で過ごす仕事とは異なり、子どもとかかわる時間が多いので心が癒される。

「自分が先生になって成長したことは何ですか?」
・保護者(幅広い年齢の方)と話す機会が多く、コミュニケーション能力(人とかかわる力)が身についた。
・自分が大人として過ごす中で視野が広がった。

「一緒に働く先生達のことをどう思っていますか?」
尊敬している。他の先生には自分のもっていない良さがあり、それを仕事に活かしているところが素晴らしいと感じる。

「この仕事のやりがいは何ですか?」
・子どもの成長を間近に感じること。継続して子ども達とかかわることで、気持ちの変化や成長の過程に気付くことができる。
・愛情や気持ちを注いだ分だけ、子ども達から笑顔や反応が返ってくること。
・「先生大好き」「ありがとう」等、子ども達と信頼関係を築いていけること。

「《働く前》と《働いている今》とでは、この仕事のイメージは変わりましたか?」
・そんなに変わらないが、自分のかかわりによってその子の人生に少なからず影響があると思うと、思ってた以上に責任のある仕事だと感じるようになった。
・実習の時以上に、責任をもってかかわっている分だけ、より子ども達が愛おしい。

幼稚園 ひさ先生の場合

経験年数:3年目

「先生の魅力って何ですか?」
子ども達の未来に携わる1人になれること

「自分が先生になって成長したことは何ですか?」
学ぶことの楽しさを感じるようになった事、人との関わり方、責任感が強くなったと思います。

「一緒に働く先生達のことをどう思っていますか?」
思いの共有できる仲間であり、学ぶ力を与えてくれる大切な人たちだと感じています。  

「この仕事のやりがいは何ですか?」
業務も多いですが子ども達と関わる時間にはいろいろな発見があること。
子ども達の状況に合わせて変幻する関りや役割で子ども達の成長や葛藤を共感できる毎日にやりがいを感じています。

「《働く前》と《働いている今》とでは、この仕事のイメージは変わりましたか?」
働く前はこどもが好きで、一緒に遊びを楽しむことが出来る仕事だろうと漠然と楽しみにしていました。
実際に働き始めた1年目は、それまでに経験したことがない保護者や社会とのコミュニケーションの取り方に緊張し悩むこともありました。また実務の多さに驚く日々でしたが先輩たちに支えられアドバイスを頂き子ども達の笑顔に助けられながら日ごとに充実感を得られるようになりました。

年数を重ねるとその時々の悩みや壁にぶつかることもありましたが経験や研修を重ねることでじぶんから学びたい欲が深まり保育の楽しさ責任をさらに深く感じるようになりました。

今では毎年出会う子ども達がどのような育ちをみせてくれるのか、その過程の一端に関われていること、子ども達、先生たちの笑顔を見れること同僚と保育について話し合う時間にさらなる探求心と充実感を感じるようになりました。

認定こども園で実際に働いている先生のお話

認定こども園 あきほ先生の場合

経験年数:2年目

「先生の魅力って何ですか?」
・毎日、かわいい子ども達に会えること。
・いつも笑顔で楽しく過ごせること。

「自分が先生になって成長したことは何ですか?」
学ぶ意欲、より良い保育をするために、今何が必要なのかを常に考えて、調べることが多くなりました。

「一緒に働く先生達のことをどう思っていますか?」
共に子どもの成長を見守り、支え合える仲間だと思っています。

「この仕事のやりがいは何ですか?」
保護者の方といっしょに子どもの成長を喜べること。

「《働く前》と《働いている今》とでは、この仕事のイメージは変わりましたか?」
実習やボランティアで保育に入った時とイメージは変わりませんでした。

認定こども園 さき先生の場合

経験年数:10年目

「先生の魅力って何ですか?」
・子どもの成長にとって大事な時期に密に関わることができる。
・自分自身が成長し続けられる。
・毎日笑顔に溢れた中で働ける。
・子どもたちの柔らかい感性に触れ合える。


「自分が先生になって成長したことは何ですか?」
・子どもたちの今の育ちから今後の成長を考えながら援助できるようになった。
・様々な人に合わせて話をできるようになった。
・恥ずかしさを乗り越え、自分をさらけ出して保育できるようになった。
・子どもたちの楽しいを第一に、保育のアイディアが浮かび実践できるようになった。
・先を見通して仕事をこなす力が身に付いた。



「一緒に働く先生達のことをどう思っていますか?」
・笑顔で子どもたちと向き合えるように支えたい。
・分からないことがあれば、一緒に解決していきたい。
・一生懸命子どもに向き合う姿に刺激をもらっている。
・率直にかわいい!(試行錯誤しながら頑張る姿に応援したくなる。)

「この仕事のやりがいは何ですか?」
・子どもの成長を間近に感じること。継続して子ども達とかかわることで、気持ちの変化や成長の過程に気付くことができる。
・子どもたちの楽しそうな笑顔を見たとき。
・子どもたちにとって心から安心できる存在になれたとき。
・子どもたちの成長を感じられる。
・大変なことも多くあるけど、子どもや保護者からの『ありがとう』の言葉に達成感を得られる。
・卒園後も園に顔を出してくれ、成長した姿を見られたとき。

「《働く前》と《働いている今》とでは、この仕事のイメージは変わりましたか?」
・立案や援助、その後の成長など何事も細かいところまで考えている。
・専門性が高い。(子どもたちの発想力や想像力を引き出すためには?と考えながら子どもたちの遊びに入るなど誰にでもできる仕事ではない。)
・細かな書類作成がある。(月案、週案、日案、個人記録などPC作業。)
・各ご家庭の大切なお子さんを預かるので、責任重大!(責任がないと働く前に思っていたわけではないが、気を抜く時間はない。広い視野の大切さを感じる。把握する力というか…。)
・楽しいだけじゃない。(行事前はたくさんの仕事にどれから手を付けたらいいかわからないことも…。)
・感動することがたくさんある!(子どもたちの成長はもちろん、保護者からの感謝に胸を打たれることが多くある。)

就職フェア Q&A

Q.就職フェアって何?
A.就職フェアとは、一つの会場に多数の園が集まって行う説明会です。法人ごとにブースがあり、実際に勤めている現役の教諭・保育教諭などから、リアルな情報を聞くことができます。堅苦しい場ではないので、面接ではなかなか聞きにくいことや、働きやすさについても質問することができますよ。



札幌市の幼稚園・こども園の連合会(札私幼)では、毎年就職フェアを開催しています。(下記イメージは令和2年度開催時のものです。)



令和5年度は9月25日に開催です。

詳しくはミライノトビラでご確認ください!
Q.就職フェアに参加するときの格好は?
A.スーツの方もいますが、私服の方もいます。ただ、園長先生や採用に関わる方もいる場なので、あまりに奇抜な格好は控えた方が無難です。
Q.希望する園が就職フェアに出展していない時は?
A.就職フェアに希望する園が出ていない場合、札私幼が運営する札幌市の私立幼稚園・こども園の公式情報「ミライノトビラ」をご活用ください。ブース参加はしないけれど、求人情報や見学可能園として登録されているかも。ぜひ、アクセスしてみてくださいね!

なお、ミライノトビラに希望園の登録がない場合も含め、実際に園の見学をされることをおすすめします。(園に事前連絡の上。)
    
Q.園は見学を受け入れてるの?
はい、見学OKな園は少なくありません。そして、ぜひ見学に行くことをオススメします。webや求人票やパンフレットだけでは分からない先生たちの雰囲気や園のイメージを、直接体感することができるかも。
見学に行ける園かどうかは、札私幼が運営する札幌市の私立幼稚園・こども園の公式情報「ミライノトビラ」で分かります!

ミライノトビラで見学OKとなっている園は、事前連絡の上、見学してみましょう。
また、ミライノトビラで見学OKか不明な園は、直接園に連絡して確認してみてくださいね。
    
Q.幼稚園・認定こども園って何がちがうの?
A.幼稚園は文部科学省が管轄する学校(教育施設)で、満3歳~就学前までのお子さんが利用できます。認定こども園は内閣府が管轄する教育・保育施設(園により異なる)で、0歳~就学前までのお子さんが利用できます。
幼稚園で先生として働くには「幼稚園教諭免許」が必要です。認定こども園では「幼稚園教諭免許」と「保育士資格」の両方が求められます。

幼稚園での標準的な保育時間は「4時間」ですが、認定こども園での標準的な保育時間は「4~11時間」となります。ただし、幼稚園でも預かり保育を実施している場合は、お子さんが園で過ごす時間は「4~11時間程度」となることがあります。

札幌市の私立幼稚園・認定こども園の求人情報や就職フェアについての情報は、札私幼公式サイト「ミライノトビラ」から!
園を見学できるかどうかもわかります!

「ミライノトビラ」へ


主催:札幌市私立幼稚園連合会